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起業直後

2019年02月08日

「ヒトサラ」編集長が明かす、とっておき会食スポット

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小西克博さん

接待がうまくいくと、仕事は円滑に進みます。ビジネスマンたるもの、ここぞという場面で使えるお店を、いくつか押さえておきたいもの。とはいえ、「店選びのセンスに自信がない」という方も案外多いのではないでしょうか。

そこで、大切な会食にふさわしい東京の飲食店を、各界の食通に教えてもらう新連載をスタートします。記念すべき第一回目には、人気グルメメディア「ヒトサラ」の編集長が登場。美味しくてサービス満点のお店を知り尽くした男が、とっておきの2軒をピックアップしてくれました。

小西 克博(こにし かつひろ)

グルメメディア「ヒトサラ」編集長
1958年生まれ。上智大学卒業後に渡欧し、編集と広告を学ぶ。共同通信社を経て、「GQ JAPAN」日本版の立ち上げに参画。「リクウ」「カイラス」創刊編集長などを歴任し、富士山マガジンサービスの顧問・編集長に。現在はUSEN Media(USEN-NEXT GROUP)が運営するグルメメディア「ヒトサラ」の編集長を務める。著書に南極・北極を旅した「遊覧の極地」など。
ヒトサラ:https://hitosara.com

美味しいお店はシェフに聞くのが一番!

小西克博さん

――まずは、小西さんが編集長を務めるメディア「ヒトサラ」の特色を教えてください。

小西 我々のメディアの最大の特長は、「シェフがオススメするレストラン」を中心に紹介している点です。「美味しいお店はシェフに聞くのが一番早いんじゃないか?」というコンセプトですね。飲食店を紹介するメディアは山ほどあり、例えば、編集者がいいと思うお店を紹介する昔ながらの雑誌があったり、ユーザがレビューを投稿するWebサイトがあったりしますが、我々のメディアはシェフが主人公。シェフが紹介する「あの店、美味しいよ」「こういう作り手が面白いよ」などの情報を中心に掲載し、昨年には、月間のPV数が1億を超えました。

――すごい!大人気ですね。

小西 他にも、加盟店へ無料サービスでお届けしている季刊誌「hitosara Quarterly Magazine」も好評ですよ。基本は料理のことについて取り上げているんですが、「どこの店がよい」とか「こうすれば流行る」などの情報にとどまらず、もうちょっと未来志向の情報も載せており、飲食業界で話題になっています。

会食相手の嗜好を事前リサーチしよう!

小西克博さん

――職業柄、多くの飲食店をご存知の小西さんにとって、「お店選び」とは何でしょう?

小西 TPOですかね。今日は黒い服を着ようかな、赤いパンツを穿こうかな、などと自分の好きなものを選ぶ感覚に近い。でも、これが会食や接待となると、話が全く違ってきます。

――何がどう違ってくるのでしょう?

小西 会食や接待の場合は、自分の好みよりも、お相手の好みを優先しなければならない。そのためにもまずは、どういう方と食事をするのか、お相手が何を望んでいるのかを知ることが先決です。つまり、お相手に関する予習が欠かせません。

――どのように予習をするのでしょう?

小西 ご本人に直接好みを聞けたらベストですが、それが無理な場合は、周辺取材ですよね。会社対会社なら広報経由で、紹介者がいるなら紹介者に、「その方はどういう食べ物が好きなのか。食材のアレルギーはあるのか。お酒は飲むのか。喫煙者か否か。」などをリサーチします。

――なるほど。会食をきっかけにビジネスが好転したケースはありますか?

小西 はい。身近な例を挙げますと、会食で会話が弾むうちに、企画が決まったりすることはよくあります。あるいは、会食の場でビジネスにつながるキーパーソンを紹介してもらえたり、大きなプロジェクトの話がまとまったりすることも。

――逆に、店選びに失敗してお相手を怒らせてしまったことは?

小西 雑誌編集者だった若かりし頃、女性作家の先生をもてなす機会がありまして。その方がタバコ嫌いということを知らずにお店を選んだら、隣の席から煙が流れてきて、「こんなところはダメよ」と言われてしまったことがあります。

今はタバコのほか、食材のアレルギーにも気を付けなければならない時代になりましたね。生魚を食べられないのに刺身が出てきたりしたら、空気が悪くなってしまいますから要注意です。

ハイクラスな接待に最適な「日本料理 龍吟」

――勉強になります!では、食通の小西さんが太鼓判を押す会食向けのお店を、シチュエーション別に教えていただけないでしょうか。

まず、会食といえば普段なかなかお会いできなかったり、遠方から来られたりするお相手をもてなす際に開くこともあるかと思います。そういったときにオススメの場所はありますか?

小西 滅多に東京に来ない人をもてなすなら、千代田区有楽町にある「日本料理 龍吟(りゅうぎん)」はどうでしょう。六本木で十数年お店をやってきた世界的シェフの山本征治氏が、昨年の秋に新しく移転オープンしたお店。日比谷ミッドタウンの最上階ですから、東京の夜景も綺麗に見えます。

小西克博さん
「龍吟」の個室。プライベート空間が守られ、ビジネスシーンに最適(©ヒトサラ)

店内は広いし、個室もあるし、細かい調度品まで凝っている。シェフは世界で活躍されている方なので、企業のトップクラスや外国人をもてなすのに最適です。

――「龍吟」の料理の特色を教えてください。

小西 日本料理のエッセンスが全てある、という感じです。日本料理って、季節ごとに象徴的な食材が出るじゃないですか。それが強いんです。例えば秋から冬にかけては、フグならフグでも絶対に一番のフグを持ってくる。だから当然高いんですが、旬のベストな食材を、ベストな調理で提供してくれます。

小西克博さん
セイコ蟹姿盛り 龍吟仕立て。兵庫、浜坂港などから届くセイコ蟹を丸ごと1匹、熱伝導がいい錫の器に盛りつけ、最後に蒸気を当てて熱々にする。器は特注品(©ヒトサラ)

料理の腕は一級品。夜景も最高で、個室もある。予算はひとり5万円くらいですから、ハイクラスの接待向けですね。

大人数の会食なら中華「蓮香」がオススメ

――では続いて、大人数でワイワイ会食を楽しみたいときにオススメのお店はありますか?

小西 知る人ぞ知るお店ですが、港区白金の中華料理「蓮香(れんしゃん)」がよいと思います。「ナポレオンフィッシュ」という名店出身のシェフ・小山内耕也氏が作ったお店で、広くてテーブルも大きく、料理もボリュームたっぷりですから、大人数で楽しく会食するのに最適です。

小西克博さん
中国各地の田舎料理や家庭料理をお腹いっぱいになるまで堪能できる空間。メニューは5900円のおまかせコースのみで、2、3名なら12~13品。人数が増えるとさらに品数が増す(©ヒトサラ)

ここの料理の特色は、中華の中でも少数民族料理を出してくれるところ。珍しい中華料理が、コースでどんどん出てきますから、会が盛り上がること必至です。

――お値段はいかほどでしょう?

小西 コースの料金が5900円なので、お手頃と言えるのではないでしょうか。大衆的なんだけど、なにげにオシャレ。政治家などが接待で使うオーソドックスな高級中華も美味しいですが、もうちょいスマートカジュアルで攻めるなら、こういうお店もオススメです。ここは比較的、予約も取りやすいはずです。

小西克博さん
四川省自貢市の名物「鉢鉢鶏(はちはちどり)」。練りゴマ、黒酢などのタレでじっくり煮込んで柔らかく仕上げたもので、麻辣風味がクセになる(©ヒトサラ))

信頼できる「人」と「メディア」を見つけよう!

小西克博さん

――どちらも魅力的なお店ですね。よいお店と悪いお店を見分ける小西さん流のコツって、ありますか?

小西 主にホスピタリティをチェックすることですかね。2〜3時間を過ごすことになるので、その間、どれだけ気持ち良くさせてくれるか。料理はもちろん、皿が美しい、リラックスできるなど。全体を見たときに気持ち良くさせてもらえる度数で判断するとよいのではないでしょうか。

――行ったことないお店の場合は、どうしましょう?

事前にロケハンをしておくと確実でしょうね。経験上、玄関が汚いお店はたいていダメです。掃除もまともにできないお店が、繊細な料理など作れるわけがないですから。あとは、電話応対を含め接客が雑な店もダメ。そして、誰が書いているのか分からないネットのレビューよりは信頼できる人の紹介がいい。我々の媒体が「シェフの紹介」にこだわる理由は、そこにあります。

――親しいシェフが周囲にいない場合は?

小西 食通の友人・知人を多く持つことです。どこの職場にも必ず、食に詳しい人がいますよね。そういう「信頼できる人」の意見を参考にするとよいでしょう。あとは、「自分にあった信頼できるメディア」を見つけることでしょうか。

<店舗情報>
店舗名   :日本料理 龍吟
店舗住所  :東京都千代田区有楽町1-1-2 ミッドタウン日比谷7F
電話番号  :03-6630-0007
営業時間  :ディナー17:30~23:00 (L.O.20:00)
定休日   :不定休

<店舗情報>
店舗名   :蓮香
店舗住所  :東京都港区白金4-1-7
電話番号  :03-5422-7373
営業時間  :18:30~23:00 (フードL.O.21:00/ドリンクL.O.22:00)
定休日   :不定休

企画:大崎安芸路(ロースター)/取材・文:岡林敬太/写真:栗原大輔(ロースター)

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